芸術体育・生活系教育専攻

「音楽」・「美術(図画工作)」・「保健体育」・「技術」・「家庭」という芸術体育・生活系の教科に関して、初等教育教員の養成と中等教育教員の養成とを統合した専攻です。

 宮城県をはじめとした東北地方全体における教員採用状況に対処していくために「小中履修型」と「中等連携履修型」を設けることにより、複数の免許状を取得することを基本としたカリキュラムになっています。「小中履修型」では、中学校における芸術体育・生活系の教科の免許状の取得に加えて、小学校教諭の免許状も併せて取得します。また「中等連携履修型」では、中学校における芸術体育・生活系の教科の免許状の取得に加えて、中学校における他教科の免許状(国語、英語、数学のいずれか1つ)も併せて取得するカリキュラムになっています。

教科に関する深い知識と専門的技能・技術、豊かな教養に支えられた創造性

 本専攻では、「音楽」・「美術」・「保健体育」・「技術」・「家庭」の中学校(1種)の教員免許状のほかに、小学校(1種)の教員免許状または「国語」「英語」「数学」のいずれか1つの中学校(1種)の教員免許状の取得が卒業要件となっています。中学校・高等学校での実技・技能系教科の教員としてだけでなく、実技・技能系教科の得意な小学校教員を養成します。本専攻では、全専攻に共通する授業科目の履修をベースとして、「芸術・体育系教育コース」および「生活系教育コース」の2つのコースで、小学校または中学校の各教科の「教科の専門的事項に関する科目」を通じて、理論に裏打ちされた専門的な学力と実践的指導力とのバランスのとれた、指導力ある教員の育成を目指しています。



芸術・体育系教育コース

音楽 / 専門的技能と知識を身につけた音楽教員を養成

 音楽に関する実技や理論および音楽全般にわたる知識の修得に加え、音楽教育についての実践的な学びを通じて、音楽を通して豊かな感性と創造力とを育成できるような、深い教養を身につけた音楽教員を養成します。



美術 / 美術に関する深い知識と技能を併せ持った教員を養成

 美術や図画工作は、表現活動を通して自己の感性を磨き、豊かな創造性を備えた人材を育てるための重要な教科です。美術理論や美術史のほか、絵画・彫塑・デザイン・工芸などの科目を通じて、専門的知識と技能を身につけ、指導力のある教員を養成します。



生活系教育コース

技術 / 「つくることで学ぶ」を実践できる技術科教員を目指して

 木材加工や金属加工、電気技術、機械技術、情報技術、生物育成に関する基本的な知識と技術を身につけ、さらにそれらを応用し統合する技術力と実践力を磨くことによって、知識と専門的技術を兼ね備えた教員を養成します。



家庭科 / 衣・食・住・保育の観点から家庭生活を科学する

 衣・食・住など日常生活を構成する多様な要素(モノや技術など)を科学的な視点から分析・考察し、生活をより豊かで奥行きのあるものにすることができるように研究を深めつつ、実験・実習を通して実技に強い家庭科教員を養成します。